第68回運営委員会
8月2日に「関西STS連絡会」第68回運営委員会が、事務局の「NPO日常生活支援ネットワーク」事務所にて6時から8時半まで開催されました。
■出席された団体・グループ様は以下の通りです。……(参加:10団体)
_自立支援センターOSAKA(大阪市) ・NPO法人「アクティブ ネットワーク」(茨木市)
_NPO法人 障害者生活支援センター「ステップ21」(茨木市) _NPO法人「自立生活センターやお」(八尾市)
_NPO法人「自立生活センターFREE」(吹田市) _NPO法人「寝屋川市民たすけあいの会地域ケアセンター」(寝屋川市)
・NPO法人「いばらき自立支援センターぽぽんがぽん」(茨木市) _(医)星晶会(伊丹市)
・い〜そらネットワーク(大阪市) /_大阪大学・交通システム学領域(猪井)


【議 案】

■ 資料関係:

@「大阪府下6運営協議会宛「再要望書」」(関西STS連絡会2008.7.10)
「「」()
「……略……
 私たちは、「厚生労働省・国土交通省 中間整理(2004年)」「国土交通省ボランティア有償運送検討小委員会まとめ(2006年)」で、「移動制約者へのドア・ツー・ドアの移動を提供するSTSは、高齢者や障害者が様々な生き方を主体的に選択し、社会活動に参画する上で極めて重要なサービスであり、STSを普及促進することは緊急性の高い政策課題である」とされ、「現に行われているSTSを過度に萎縮させ、利用者利便に影響することがないよう配慮していく必要がある」とされてきた基本理念を大切に、「80条ガイドライン通達(2004年)」「改正・道路運送法(2006年)」による流れを、どう持続・発展していくのかという課題をともに背負っていると思っています。
 私たちの日常生活が、大阪府と大阪運輸支局の統計(2006年3月末)にもあるように、「大阪府内の移動制約者数・約773,000人が、圧倒的に不足している移動手段の中で呻吟している」という実態から目をそらさずに、もちろん福祉タクシーがもっと街中を走ることを期待していますし、この2年間、市民からの「移動送迎活動を始めたい」という声がぷつんと途絶えてしまっている状況を深刻に受け止めながら、なんとか中・長期の地域福祉交通の持続的発展の道を探るための「移動送迎支援活動研究会」による調査・研究作業に取り組み、各界の協力をいただきながらネットワークを進めているところです。
 そこで私たちは、国土交通省による改正・道路運送法の「周知期間」が2年で終了とされているこの9月末を節目にして、この2年間、地域福祉社会の充実に向けた福祉有償運送の定着・発展に向けて尽力されてこられた各運営協議会の座長様、事務局各位の参加による、私たちとのワークショップを開催することによって、現状の分析と今後の課題を整理できるような討議・交流の場が必要となってきているときわめて切実に感じている次第です。
 そういう認識に立って、国土交通省がいま進めている「自家用有償旅客運送フォローアップ検討会ワーキンググループ」と並行して、足元の大阪府においても改正・道路運送法施行後の2年間をふり返り、大阪府での運営協議会の中で見えてきた課題や問題点を、お互いに真摯な立場で出し合いながら、大阪の地における今後の福祉有償運送の定着と発展につなげていかなければならないと考えています。
 日頃の多忙なスケジュールを理解しながらも、現在、様々な運営協議会の進め方の中で、私たちのネットワークに入ってくる諸問題の存在を見つめていただく場として、そして前述の「STSを普及促進することは緊急性の高い政策課題」であることの共通認識の上で、今後の福祉有償運送の定着・発展に向けた道を協働の努力で探ってゆく場としてのワークショップの開催を、ここに強く要請するものです。
―記―
 大阪府6ブロック運営協議会・座長会の諸先生方と、事務局各位、そして、私たちSTサービス実施団体、STサービスの利用者による、現状の課題を共に検証し合えるワークショップを、8月下旬から9月中旬頃までに設定していただきたい。

A「福祉有償運送運営協議会に関するアンケート調査結果(発送総数:176)」(大阪大学2008.8.2)
問1.これまでに福祉有償運送運営協議会に不満を感じたことはありますか。【有効回答数73】
    
■ある:60.3% ■ない:39.7%
 
問2.(1)どの点で不満を感じましたか。【有効回答数44】
    
■書類作成などの手間がかかり過ぎる:65.9%
    
■認定を受けなければならない事項が多すぎる:61.4%
    
■資料作成方法など行政から提供される情報が不十分である:36.4%
    
■採決方法:29.5%  ■自分たちの発言機会が少ない:27.3%  ■その他:25.0%
    
(2)協議会の構成員に関する不満。【有効回答数44】
    
■行政など事務局の知識が不足している:34.1%  ■第三者的役割を持つ人がいなかった:20.5%
    
■座長の役割が小さい:15.9%          ■構成員が適切に配置されていなかった:13.6%
    
■協議を乱す人がいた: 9.1%          ■その他:11.4%」」

B「地域公共交通会議」兵庫や滋賀を主体に」(東京交通新聞2008.7.28)
近畿運輸局は管内地方自治体の「生活交通」への取り組み状況をまとめた。2府4県(205市町村)における各種の「協議会」等の設置状況は、改正道路運送法(2006年10月施行)に基づく「地域公共交通会議」が56市町「福祉有償運送運営協議会」が70件(広域エリア含む)、「過疎地有償運送運営協議会」が11件などとなっている。
 このうち「地域公共交通会議」は兵庫県や滋賀県を主体に多く設置され、運行態様は路線定期の乗合バス、コミュニティバスの再編・拡大、区域運行の乗合タクシーなどさまざま。
 
コミバスは2府4県205市町村のうち65%に当たる133市町村で運行しているが、2007年度は新規運行路線がなかった。府県別内訳は大阪が29(23市5町1村)、京都が21(10市10町1村)、兵庫が22(16市6町)、奈良が28(11市8町9村)、滋賀が18(10市8町)、和歌山が15(6市8町1村)。運行形態道運法4条許可が97件78条(旧80条)有償運送が26件(4条と併用形含む)その他32件(同)という状況。」


■ 報告ならびに今後の課題討議:

(1)全国移動ネット「福祉輸送サービス利用者の全国実態調査」アンケート第3次案の読み合わせ:
    【アンケート項目資料:省略】

(2)大阪府北摂ブロック福祉有償運送 第1回運営協議会(7月2日):

■上乗せ基準(ローカル・ルール):「迎車回送料金」で紛糾!!/タクシー事業者委員の暴言と論議妨害:
セ「時間の無駄や!! 」「迎車回送で儲けたいんやったら、事業をおこしてやったらええやろ!! 」「人件費が70%やから、2分の1でできる」などの発言が強圧的に発せられ、時には机を叩く場面も。その上、同席の行政オブザーバーは居眠りをしており、耐えかねた新しい委員から「喧嘩腰やないか、それは」と反発されたという。
※ちなみに
大阪府では枚方市以外の全ブロックで、国交省「通達」を無視した上乗せ基準(ローカル・ルール)で「迎車回送料金は認めない」としている。
※ちなみに連絡会の席上で、他のブロックで「適正診断」の原本提出を迫られたり運転協力者の登録問題なども報告されています。

(3)8〜9月度の運転協力者講習会
■「福祉有償運送(及びセダン等)運転者認定講習会」関連
 ◎8月 9日/すさみ町社会福祉協議会/関西STS連絡会「運転者認定講習会」(和歌山県西牟婁郡)
 ◎8月25、26日/関西STS連絡会「運転者認定講習会」(大阪市)
 ◎8月31、9月7日/障害者自立支援センター・おのみち/関西STS連絡会「運転者認定講習会」(尾道市)
 ◎9月13、14日/高知中央自動車学校/関西STS連絡会「運転者認定講習会」(高知市)
 ◎9月15、16日/関西STS連絡会「運転者認定講習会」(大阪市)
 ◎9月27、28日/NPO法人フクシライフ等/関西STS連絡会「運転者認定講習会」(泉佐野市)
■「認定代替講習」
 ◎9月 6日/関西STS連絡会「認定運転者代替講習会」(大阪市)

(4)2008年 移動・送迎セミナー(仮称)」の開催:
セ11月15〜16日、於:アミティ舞洲
内容:@国土交通省自動車交通局旅客課 奥田哲也課長(予定)
     A「全国からの移動・送迎活動実践報告」  B国土交通省近畿運輸局(予定)


■次回運営委員会:9月6日(土)pm6:00〜8:00
於:NPO日常生活支援ネットワーク事務所