『 同 友 会 だ よ り 』 (vol.3 2012.5.10) 五月というのに、あまりにも変動の激しい気候が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか? 長引く日本政局の混迷、原発問題、異常気象など、日本国内はすっきり行かないことで山積み状態ですが、韓国内でもまた政治家がらみの汚職やら、北との関係、また総選挙後の政局の先行きなど、すっきり見通せない状況ですね。そんな中、在日政治犯の再審に関しては朗報が続いています。 去る4月26日、ソウル中央地方法院において、趙一之(チョー・イルチ)氏に無罪判決が言い渡されました。趙一之氏は、記者の取材に対し「政権維持のために私たち在日は犠牲にされてきたが、韓国が民主化されたおかげでこんな日が来た。感慨無量です。」と語っています。 同日の午後には、ソウル高等法院で康宗憲(カン・ジョンホン)氏の第二回公判があり、6月28日に結審公判が行われることになりました。7月には、判決が出るものと思われますが、元死刑囚の再審判決ということで、世の注目を集めるのは間違いないでしょう。画期的な判決を期待します。 また、5月7日には、大法院で柳英数(ユー・ヨンス)氏の無罪確定判決がありました。これで2010年7月15日以来、李宗樹・尹正憲・金元重・柳英数の四氏の無罪が確定したことになります。 来る5月22日には、東京都在住で10年間服役された具末謨(ク・マルモ)氏の公判がソウル中央地方法院で開かれます。5月24日には、金東輝、朴博、両氏の大法院判決があります。予断は許さないものの、こちらもいい結果が出るのではないでしょうか。 一方で、趙一之、康宗憲、両氏の裁判があった4月26日には、康宗憲氏が「在外国民の選挙権行使」に関し、韓国政府を相手取って提訴した公判が同じソウル中央地方法院でありました。康宗憲氏は訴訟の中で、「@本人確認のために旅券の提示を要求している A選挙人名簿の作成に際し、本人の直接登録を要求している B実施される全ての選挙において、@、Aで記した選挙人登録を要求している」などの問題点を指摘しています。当日は、柳英数氏が原告側参考人として同法廷で発言しています。 一人でも多くの無罪を勝ち取れるよう、同友会一同、手を取り合って進んでいきましょう。 在日韓国良心囚同友会・一同
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