《第7回 東大阪国際交流フェスティバル》   
三ノ瀬公園に『アジア&世界の文化』花開く
市民の会 西山 健一郎  


 天候が心配される中、今年は文化の日にあたる11月3日に東大阪国際交流フェスティバルが三ノ瀬公園において開催されました。寒さと雨が懸念される中、出店や舞台出演者の祈りが通じたのか、なんとか開催時間内は肌寒さは残ったものの雨も降ることなく無事一日を終えることができました。

《雨フルナ! 早朝の祈り》


 当日は体調も悪く特に持病が急に目をさまし、朝から力仕事もままならない状態です。でも、多くの実行委員会の方々や出店の出展者のあわただしい動きの中で、次々とテントが建てられ展示物や舞台の準備がすすめられます。
 様々な民族の人々がエンヤコラァとスムースな動きをみせるなかで、みるみるフェスティバルの雰囲気が盛り上がってきます。トイレの掃除をしているメンバーから「ぐぇー!たいへんだー!ホースとブラシとトイレ洗剤」という声が聞こえます。どんな状況か想像にあまりある叫び声です。
 でも、心なしか昨日までの雨が何とか上がり、ほっとした表情も読み取れます。雨にはない明るさを含んだ声です。


《おでん屋さんは舞台横》

 市民の会のおでん屋さんは、今年も元気にスタートです。おでんの値段は4つ300円で最初から値上げすることなく今回まできたのですが、内部情報員から他店ではもっと安い200円との情報がはいります。こんなところまでデフレの嵐がなどと思いつつもまぁ別にそれでひどいことにならないと読んで、おいしくおでんが煮あがるのを待ちます(今回はマツタケや鯨などのめずらしいおでんネタも用意したのですが、開店と同時に売り切れとなってしまいました?それホンマ?)。
 女性陣の手助けもあり、手のあいた時におでん屋さんのある舞台横からみあげると、次の舞台を待つ出演者の様子がうかがえます。また、おでん屋さんの後ろでは、最後の仕上げのリハーサルも熱心に繰りひろげられています。
 かわいいチマ、チョゴリの民族服で練習したり、次の順番を少し不安げに見つめる舞台裏からは、むしろ舞台正面からみる本番の演技よりも素の姿がうかがえます。
 民族学校の初級の子供たちは抽選の商品について「これは僕のもんや」「僕に当ててーな」「何や商品の箱だけで中身は入ってへんで」などにぎやかに騒いでいたのに、舞台ではみごとに〔大きなのっぽの古時計〜〕ときれいなソプラノを響かせていました。
 さすが、落ち着いて風格があったのはオモニコーラスのメンバーでした。本番待ちのあいだも、なんやかんやと楽しいおしゃべりの声が絶えません。
 もちろん沖縄のカチャーシーでは、出演者も参加者もみんなで心ゆくまで踊りました。アンコールにあわせてこんなに何度も踊ったのも初めてのような気がします。同じアホなら踊らにゃソンソンとばかりに、このよさは本当に参加することで初めて体感できるおおいなる楽しさです。ぜひ全員が踊りまくるようになれば本当にグレードハッピーなフェスティバルに発展していくと思うのですが。
《ビールもおでんもデフレ・スパイラル》
 ビールもおでんも売りに売りたかったのですが、寒さと財布の紐が固かったのかあまり売上は伸びませんでした。熱燗のお酒はそこそこ売れたけれど、ビールは不振で、おでんもこられた友人たちに景気よくふるまったこともあって、あまり成績はよくありません。
 でも、皆さん是非来年はおでん屋さんに顔を出してください。おいしいおでんをごちそういたします。
 最後に、今年は抽選会では大活躍でした。自転車があたるなどすごい確率でのゲットとなり大喜びです。またのお越しをお待ちしております。