=11・22事件49周年=
在日韓国人政治犯の再審裁判と 民衆連帯の課題を考える 市民の集い
――記――
在日韓国人政治犯の再審裁判と民衆連帯の課題を考える 11・24 市民の集い ■2024年11月24日(日)午後2:00より ■ 動画『2024.5.28.国連国家拷問被害者支援行事atセムト』 ■ 報告「変動する国際情勢と朝鮮半島の平和」 康宗憲さん(韓国問題研究所代表) ■ 報告「『長東日誌』ーその後atソウル」 李哲さん(在日韓国良心囚同友会代表) ■会場:PLP会館・4階中会議室 (・地下鉄堺筋線「扇町駅」④番出口 ・JR大阪環状線「天満駅」南側) ■参加費(資料代):1,000円 ■主催:11・24市民の集い実行委員会
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=11・22事件48周年=
故・太倫基弁護士の名誉回復を求める 11・26 市民の集い
――記――
故・太倫基弁護士の名誉回復を求める 11・26 市民の集い ■2023年11月26日(日)午後2:00より 【記念講演】 「故・太倫基弁護士の懲戒処分の真相と名誉回復への課題(仮題)」 講師:曺永鮮弁護士 (韓国・民主社会のための弁護士会(民弁) 会長) ■会場:PLP会館・4階中ホール (・地下鉄堺筋線「扇町駅」④番出口 ・JR大阪環状線「天満駅」南側) ■参加費:1,000円(『足裏がすり減るまで走れ』(太倫基 著)冊子代含む) ■主催:在日韓国良心囚同友会 / 孫裕炯氏を支援する会
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在日韓国人政治犯・李哲の獄中記 『長東日誌』(李 哲[著])
6・26 出版の集い
そして死刑判決7名をはじめ、百数十名が不当な重刑により、長い獄中生活を強いられました。その間、日本中で燃え上がった救命、救援運動は、在日政治犯たちの全員の釈放という大きな成果をかち取りました。 以降も、地道に積み上げてきた再審裁判への取り組みは、現在までに在日政治犯38名の再審無罪判決が確定し、現在も再審裁判は進行中です。2019年には、文在寅大統領による国家を代表しての“謝罪の言葉”も実現されています。これらは、韓国の民主化運動の進展と大きく連動するものです。 友人の皆さん、市民の皆さん、6月26日“出版の集い”でお目にかかりましょう!!
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【紹介】復刻版CD『クナリオンダ 韓国政治犯・家族の声を聞け!』
アルバム・タイトル『クナリオンダ』とは、「その日がくる」という意味である。「その日」とは、「政治犯」とされ有罪とされた在日韓国人を、家族・友人のもとに取り戻した日のこと。そして、軍部独裁政権が打ち倒されて韓国が民主化された日のこと。
レコード『クナリオンダ』は、「政治犯」とされた人たちを救出するために日本国内での在日韓国人と日本人とが協同で展開した運動が、うみ出したものである。 ※このCDは、1980年に制作されたレコード『クナリオンダ』をCDに復刻したものである。(2019年11月22日) ・復刻委員会=高橋悠治、窪田聡、井野茂堆 ・レコード『クナリオンダ』(1980年8月1日) ・製作=在日韓国人政治犯を救援する家族・僑胞の会 ・音楽=高橋悠治 オリジナル版デザイン=粟津潔 協力=日本音楽協議会
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=韓国「11・22事件」45周年=
韓国民主化運動の現状を共に考える 11・29市民の集い
あの1975年11月22日、韓国中央情報部による「11・22事件」から、早くも45年が過ぎました。今、45年という節目の年を迎えて、当時の韓国の獄中で悩み、苦闘してきた在日良心囚と日本の地で闘われた粘り強い救援運動を振り返りながら、「11・22事件」の時代について考えてみることは、大きな意義があると思います。 現在まで、在日韓国人良心囚は37名の再審無罪を勝ち取ってきました。また昨年(2019年)6月には、文在寅大統領より国家を代表しての“謝罪の言葉”を受けることができました。これらは韓国の民主化運動の進展と大きく関連しています。 私たちは、2016年秋からのローソク革命から、今年(2020年)4月総選挙での歴史的圧勝までの課程を、もう一度深く理解し、さらに前進しようではありませんか。 友人の皆さん、市民の皆さん、11月29日にお目にかかりましょう!! |
《 ご案内 》
『祖国が棄てた人びと―在日韓国人留学生スパイ事件の記録―』 出版記念の集い(講演会)
この本は「在日同胞政治犯再審弁護団」の李錫兌団長が、在日韓国人良心囚の一連の再審裁判の記録と在日韓国人スパイ捏造事件の時代的背景や、日本における救援運動などを整理・記述して残す必要から、元ハンギョレ記者の金孝淳さんに執筆を依頼して生まれた本です。 金孝淳さんはハンギョレの初代日本特派員として90年代に3年間、日本の政治・社会を観察し、日本の市民社会に精通しており、在日韓国人良心囚の問題にも深い関心を持ってきました。そして取材を始めた翌年2015年が「11.22事件」40周年であることから、それに間に合わせるべく全力を傾注して2015年8月に出版できるよう完成してくださいました。400ページを超える大著です。 私たちは、この本を是非日本でも多くの方々に読んでいただきたいと、韓国から著者の金孝淳さん、このほど憲法裁判所裁判官に任命された李錫兌さんをはじめ、多くの来賓を大阪に招聘し、ご多忙の中を講演と交流の集いを実現してくださいます。 この出版記念の集いが『祖国が棄てた人びと』を、多くの人に読んでいただく契機になることを切に願っています。皆様のご来場を心からお待ち申し上げます。 |
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■プロフィール:金孝淳(キムヒョスン)氏(著者)■ ・1979年ソウル大学政治学科卒業、79年東洋通信入社、81年京郷新聞に移籍。 ・1988年「ハンギョレ新聞」創刊に参加。92年から95年までハンギョレ社東京特派員。 95年に帰国し、国際部長、社会部長、政治部長、論説委員をへて、 2005年に主筆、2012年に退社。退社後も「大記者」として「ハンギョレ」に寄稿している。 ・著書に、「歴史家に問う――屈折した韓日現代史のルーツを求めて」(西海文集、2011年)、 「間島特設隊」(西海文集、2014年)、「李泳禧をともに読む」(共著、創批、2017年)など。 ・本書「祖国が棄てた人びと」(西海文集、2015年)で第3回李泳禧賞を受賞。 |
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■プロフィール:李錫兌(イソクテ)氏■ ・1989年、法務法人トクス弁護士。 ・2000年~2001年、大韓弁護士協会 人権委委員長。 ・2004年~2006年、民主社会のための弁護士の会会長。 ・2012年、参与連帯共同代表。 ・2013年、在日政治犯再審裁判弁護団長。 ・2015年1月、4・16セウオル号惨事特別調査委委員長。 ・2018年9月、憲法裁判所裁判官。 |
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■韓国からのお客様■ ・金孝淳(キムヒョスン・著者) ・李錫兌(イソクテ・弁護士) ・張慶旭(チャンギョンウク・弁護士) ・辛胤京(シンユンギョン・弁護士) ・沈載桓(シムジェファン・弁護士) ・李相姫(イサンヒ・弁護士) ・宋尚教(ソンサンギョ・弁護士) ・曺永鮮(チョヨンソン・弁護士) ・崔龍根(チェヨングン・弁護士) ・康映仙(カンヨンソン・西海文庫) ・金栄珍(キムヨンジン・真実和解委員会元調査官) ・金琮哲(キムジョンチョル・ハンギョレ記者) ・金英丸(キムヨンファン・民族問題研究所) |
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■【推薦文】:田中宏(一橋大学名誉教授)■
「韓国人ジャーナリストが描く迫真の日韓現代史 自分は誰かと問いながら「祖国」に留学した若者が、突如逮捕され、拷問によって「北のスパイ」に仕立て上げられ、長くつづく捕囚に坤吟する。南北分断の亀裂に青春を奪われ、祖国に裏切られた在日韓国人とそれを救う家族・弁護士・支援者は、懸命な活動によって、終に再審無罪を獲得する。生きた日韓現代史がここにある。
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韓国映画『自白(자백)』の日本上映を呼びかけます
『自白』は2016年に韓国で上映されたドキュメンタリー映画です。監督はチェ・スンホ(崔承浩、56歳)さん。MBC放送で「PD手帳」などの社会番組を担当した著名なプロデューサーです。彼は李明博政権下の2012年、言論弾圧によってMBCを不当解雇され、その後、仲間とともに「ニュース・タパ(打破)」という進歩的な独立メデイアを立ち上げました。言論の自由と真実の報道を実践する「ニュース・タパ」の活躍は韓国市民の広範な共感と支持を得ており、チェ・スンホさんは“韓国のマイケル・ムーア”と呼ばれています。
『自白』は、南北分断状況で韓国の国家情報院(国情院、前身は中央情報部)が、いかに非人道的な手法で「北のスパイ事件」を捏造してきたかを、緻密な調査と貴重な証言によって告発しています。 代表的な事例が2013年1月に発表された「ソウル市公務員スパイ事件」です。当事者のユ・ウソン氏は、2004年に脱北して韓国に定着しソウル市公務員として勤務していました。国情院は彼に対し「偽装脱北であり、公務員の立場を利用して脱北者の情報を北朝鮮当局に提供した」との容疑で起訴したのです。検察の提出した証拠は、2012年に脱北してきた妹ユ・ガリョ氏の陳述と、脱北後に彼が中国と北朝鮮を往復したという越境証明書でした。しかし、妹の陳述は179日間もの監禁状態(国情院訊問センター)で作成された「自白」であり、越境証明書は国情院が偽造したものであることが駐韓中国大使館によって立証されました。強制的な「自白」に証拠能力がないことは言うまでもありません。幸い、この事件は2015年10月に大法院で無罪が確定しています。 スパイ捏造事件のもう一つの典型として、映画『自白』が取り上げたのは在日韓国人母国留学生事件でした。酷い拷問によって心身に癒やし難いダメージを受け、今も自宅療養中のキム・スンヒョ(金勝孝)さんを取材しています。日本に戻ってからも、家族にすら何も語らないキム・スンヒョさんでした。その彼が「韓国は悪い国です。目的のためには手段を選びません。悪い国です」と、胸の奥深くから絞り出すような韓国語で語る場面に、憤りと涙を禁じえません。 『自白』は、製作と上映に必要な資金を広範な市民の賛同基金によって賄いました。劇場公開に先立ち、80日間にわたって展開した全国各地での自主上映会で、17,261人から4億3,427万6千ウォンを募金したのです。映画のエンドロールで約10分間、後援者の名前が次々と紹介されます。韓国市民社会の、民主主義と人権への熱い思いを反映したエンドロールです。昨年秋に始まった「ロウソクデモ」を予告するかのようでした。 特定秘密保護法が導入され、安全保障関連法を制定し、「共謀罪」法まで成立した現在の日本社会で、『自白』を上映することの意義は極めて大きいと思います。平和と民主主義、そして人権が息づく日本社会をめざす皆さんに、『自白』上映運動への参加と協力を呼びかける次第です。 2017年11月 映画『自白』上映実行委員会
――記――
韓国映画『自白(자백)』日本上映会 【大阪上映会】 ■日時:2018年1月21日(日) ①午後3:00上映、②午後5:00上映 ■会場:東成区民センター・小ホール ■参加協力券:1,000円 【東京上映会】 ■日時:2018年1月20日(土)午後5:00開場、5:30上映 ■会場:在日本韓国YMCA 地下ホール ■参加協力券:1,500円 ※両日とも監督チェ・スンホさんのトークセッションがあります。 【お問合せ】在日韓国良心囚同友会E-mail:korea@e-sora.net
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【チェ・スンホ(崔承浩)監督・略歴】 ・慶北大学卒業。 ・1986年:韓国文化放送(MBC)に入社。 ・1997年~:「PD手帳」などをプロデュースするPDとして活躍。 ・2003年:全国言論労働組合 MBC本部委員長。 ・韓国文化放送(MBC)時事教養局特任次長、部長を歴任。 ・2010年:ソン・ゴンホ(宋建鎬)言論賞を受賞。 ・2011年:韓国PD大賞「今年のPD賞」を受賞。 ・2012年6月:入社26年目にストライキを主導したとして韓国文化放送(MBC)を解雇され、 以降、非営利独立言論「ニュース打破」のアンカーとして活躍。 ・2016年:国家情報院のスパイでっち上げ事件を扱った映画「自白」の監督を務める。 ・2016年:全州国際映画祭ドキュメンタリー賞を受賞。 ・ 同 年 :韓国インターネット記者協会「真の言論賞」など、多数の賞を受賞。 ・ 同 年 :監督を務めた映画「共犯者たち」は、“放送正常化”イシューを喚起する。 ・2017年12月:解職から1997日ぶりに韓国文化放送(MBC)に復帰し、代表理事社長に就任。 解雇者の即時復職を盛り込んだ“労使共同宣言”合意文宣言を提案。 過去の腐敗と権限乱用などを集中的に調査し、責任を追及する「労使共同再建委員会」構成を約束。 |
=「11・22事件」から40年=
在日韓国人政治犯とあい次ぐ再審無罪判決の意味を考える 11・22市民集会 「11・22事件」を覚えておられますか?!
あれから40年、あい次ぐ再審無罪判決の意味を共に考えましょう。 40年前の1975年11月22日、韓国中央情報部は「在日同胞留学生スパイ団を摘発した」と発表し、韓国社会と在日同胞社会に大きな衝撃と恐怖心をもたらしました。世に言う「11・22事件」です。 1970、80年代、当時の韓国軍事政権はことある毎に、在日同胞スパイ事件をでっち上げて、政権安保のために利用してきました。その数は百数十名に上ります。彼らは死刑判決の7名をはじめ、無期、15年刑などの重刑を受け、長い獄中生活を強いられました。その間、日本中で燃え上がった救命、救援運動は、在日政治犯たちの全員釈放という大きな勝利をかち取りました。 今40年の歳月を経て、再審を通して彼らの無実が次々に明らかになり、現在まで27名の無罪が確定しています。 私たちは、あの「11・22事件」から40年を迎え、「在日韓国人スパイ事件」とは何だったのか。そして、70、80年代に韓国に渡った在日韓国人たちの思いは何だったのか。なぜ、すべての再審裁判で無罪判決が宣告されるのかを、皆様と共に考えてみようと思います。 友人の皆さん、市民の皆さん、「11・22」の日にお目にかかりましょう! ――記――
《 11・22市民集会 》 ■ 開催:2015年11月22日(日)pm2:00~(pm1:30開場) ■ 会場:浪速区民センター・ホール (大阪市浪速区稲荷2-4-3 TEL:06-6568-2171/ウラ面地図:参照) (地下鉄千日前線「桜川駅」:7番出口からなにわ筋を南へ約300m西側) ■ 第1部「報告会」:在日韓国良心囚同友会、韓国弁護団より ■ 第2部「コンサート」:李政美さん、韓国「林賑澤と仲間たち」 ■資料代:1000円 ■主催:「11・22市民集会」実行委員会 問合せ:メール・アドレス:korea@e-sora.net/TEL:06-6721-6670 |
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映画『南営洞(ナミョンドン)1985』上映会のお知らせ 1970年代、80年代――当時、在日韓国人2世として日本で生まれ、育った多くの在日青年学生たちは、自分のルーツや民族的なアイデンティティを探し求めて韓国への留学を志しました。しかし、当時の韓国は軍事独裁政権によって民主主義と人権が蹂躙されていた時代でもありました。中央情報部や陸軍保安司令部などの秘密警察は、罪のない人を連行、拷問し、ありもしない事件をでっち上げて国民を萎縮させ、社会の不満や要求を抑えるために利用していました。そのような中で、在日韓国人青年留学生も100名以上が秘密警察に連行され、拷問の末、国家保安法、反共法違反、北朝鮮のスパイとして死刑判決を含む重刑を宣告されて、長い間、獄に囚われてきました。私もその学生の一人として死刑判決を受け、13年間の獄中生活を過ごして出所した者です。
私たちは数年前から韓国の司法府に対して、昔の裁判のやり直し、再審を要求してきましたが、今年の5月末現在、13名の人々が再審の結果、無罪判決を勝ち取ることができましたし、その数は今後も増えることは間違いありません。この私たちの裁判のやり直し運動については、日本と韓国の多くの人士たちのお力添えも頂いており、本当にありがたく、心より感謝致しております。 さて、私たちはそのような悲劇が再び繰り返されないようにという願いを込めて、今回、東京の友人たちと共に『南営洞1985』という映画の上映会を下記のように開催いたすことにしました。この映画は韓国民主化運動のリーダーであった故金槿泰(キムグンテ)氏が自分が受けた苛酷な拷問の内容を告発して著した実話『南営洞』を映画化したもので、耐え難い拷問の実態と、事件のでっち上げがいかにして作り上げられるのかを克明に見せてくれます。 私たちは多くの方々に、この映画を観ていただき、このような冷酷な行為を平然と行うような時代が再び蘇らないように、また100名を超える在日青年学生留学生たちのいわゆるスパイ事件なるものが、いかに造られたものであったのかということをご理解いただけるよう心より望む次第です。 心暖かい皆さま方の、当日のご来場をお待ちいたします。 ――記――
【大阪上映会】 ■日時:2013年7月6日(土)午後6:00開場、6:20上映 ■場所:大阪府立労働センター(エル大阪)南館5Fホール(地下鉄谷町線天満橋駅下車西へ徒歩5分) ■参加協力券:1,000円 【東京上映会】 ■日時:2013年7月7日(日)午後6:00開場、6:30上映 ■場所:なかのZERO小ホール ■参加協力券:1,000円 ※両会場、いずれも上映終了後に、監督・主演俳優とのトークセッションがあります。 2013年5月 在日韓国良心囚同友会 李哲 拝 在日韓国良心囚同友会メール・アドレス:korea@e-sora.net
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「真実と和解・過去史真相究明委員会」への糾明申請のお知らせ 盧武鉉政権下で発足した「真実と和解・過去史真相究明委員会」は、過去の歴史の中で、民衆に対し強行された権力による甚だしい人権侵害・弾圧事件に対し、公正な立場からその真相を明らかにするため、個人または団体から申請のあった事件に対し、真相糾明調査を行っています。 この委員会に糾明調査を申請した帰日政治犯・良心囚のうち、すでに数名がこの委員会による数回にわたる再調査を経て「無罪」の認定を受けています。この「無罪」決定は、法律上の「無罪」そのものを意味するわけではありませんが、公的機関が「無罪」を認定したという大きな意味もあり、また再審を行う場合、請求人が裁判で「無罪」を勝ち取るための有利で重要な根拠になります。
関西在住の帰日政治犯・良心囚が中心となって活動している「在日韓国良心囚同友会」では、まだ上記「委員会」の存在を知らない方がいらっしゃるのではと思い、今回この「お知らせ」をさし上げた次第です。 「真相究明」の申請を希望される方は、「在日韓国良心囚同友会」の、下記のメール・アドレスまでお問い合わせください。お待ちしております。 (2009年)
在日韓国良心囚同友会メール・アドレス:korea@e-sora.net
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申請書 申請の趣旨 申請者李哲、および良心の囚人として獄中生活を送った在日韓国人良心囚全員は、朴正煕軍事独裁政権と歴代の軍事政権の下で不当に拘束され、長い歳月を監獄で送ってきました。ここに、私たちの罪の無きことと、名誉を回復するために申請するものです。 事件の内容 在日同胞として懲役暮らしをした人のほとんどは、日本で生まれて育った同胞二世の青年学生たちです。日本の社会で差別と蔑視を受けてきたわれわれは、勉強もし、将来は居住する希望を持って母国留学をしたり、商用で韓国を出入りしたことを、中央情報部や保安司令部など韓国の秘密警察は、あたかも国家機密でも探り出す「スパイ行為」や、国家転覆のために出入国した「スパイ」であるかのようにでっち上げ、われわれに死刑、無期刑、有期刑などの不当な重刑を加えたのです。私たちはこの悔しさを、どこに訴えるべきなのでしょうか。 いわゆる在日同胞スパイ団事件というものは、韓国社会で民主化を要求する気分が高まり、社会が騒々しくなるたびに、事前に準備して発表した造作事件であり、利用した時期や発表内容は少しずつ違うものの、そのすべてが在日同胞が北朝鮮に渡って教育を受けたり、朝鮮総連の幹部の指令を受けて韓国に出入りし、国家の機密を探り赤化統一を試みたという、まったく同じあらすじで作られています。 しかし考えても見てください。在日同胞が生まれて住んできた社会というものは、社会党や共産党も合法的に存在し、民団と朝総連が互いに混ざって一つの同胞社会を築いている社会であり、またわれわれが受けた日本の教育というものは、日本の教育であって反共教育ではありませんでした。 加えて1960年代から日本では日米安保条約反対運動の気運が高まっていた時期であり、学生たちは誰でも、ML主義や毛沢東、金日成の著書を読んでいたし、私たち在日同胞青年学徒も、わが民族の前に置かれている最大の民族的課題が南北統一である以上、その統一の当事者の一方である北朝鮮についても心を開かなければならないと、北に対しても抱擁する視角で思考をしただけであり、それがどうしてスパイになり、死刑や無期刑などの重刑を受けなければならない理由となるのか、われわれは数十年が過ぎた今もなお、納得することができません。われわれが日本で様々な本を読んだとしても、また日本で友人に会って韓国の話をしたとしても、それが何の罪だというのでしょうか。あるいは北の社会を見てみようと北に行ったとしても、そういうものは日本の法に遵ずるものであり、韓国で死刑や無期などの重刑を受けることでしょうか。また韓国で当時、国内の学生たちと一緒にデモをしたとしても、油印物を作ってばらまいたとしても、それがどうして重刑に該当し、裁判の過程で「社会から永遠に抹殺しなければならない」という言葉を聞くほど、反民族的な行為なのでしょうか。 もちろん日本で育ったわれわれも、韓半島での6・25の熱戦に続き、冷戦が継続される中で、南北が38度線を置いて熾烈に対峠している現実を皮膚で感じられなかった面があったことも事実です。しかし私たちに何かの過ちがあったとしても、困難であった60年代から70年代の初めに、われわれ在日同胞の父母たちが故国の発展のために家も財産も売り払って、祖国のためにどれだけ努力し、貢献したかということを考えれば、ビンタを1発ぐらいかまして訓放するか、日本に追放して入国できないようにするべきであって、罪のない人を捕まえてスパイ団の事件をねつ造する競争を繰り広げなければならないのですか。 われわれは尋ねたく思います。本当に悪いのはわれわれでしょうか。あるいは民主主義と統一の声を完全に踏みにじり、罪のない人を捕まえてでっち上げた軍事独裁政権でしょうか。 監獄に捕らわれた100名を超える在日良心囚は、真実和解のための過去史糾明委員会で、われわれの無実を解明し、名誉回復するための適切な措置を取ってくださるよう願うものです。 2006年12月29日 在日韓国良心囚同友会・代表 李哲
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1926年羅雲奎監督作品『アリラン』の完全再現版 ■日時:2005年11月26日 (①午前10時、②午後3時、③午後6時) ■会場:エル・シアター(エル大阪) (地下鉄谷町線・京阪電車天満橋下車徒歩5分 TEL 06-6942-0001) ■参加協力券:1,500円 ■主催:映画『アリラン』上映実行委員会・大阪 TEL 06-6352-2767 |
【毎日新聞(2005.11.16)】 「=大阪ひとめぐり=在日韓国良心囚同友会 李哲さん、柳英数さん、金英姫さん/南北統一へ願い揺るがず」 軍事政権下の韓国で政治犯として監獄生活を余儀なくされた「在日韓国良心囚同友会」は朝鮮半島分断と冷戦の犠牲になった人々だ。1990年12月結成された同会メンバーが中心となり、26日、大阪市内で李斗鏞(イドゥヨン)監督のリメーク作品『アリラン』(2002年製作)が上映される。逮捕、拷問、処刑……。メンバーは国際政治に翻ろうされた主人公ヨンジンの姿に自らの体験をダブらせる。「植民地解放60年の年。心に響く作品で、南北平和統一を考えるきっかけに」と来場を呼びかけている。 李監督作品は、1926年、韓国映画界の先駆者・羅雲奎(ナウンギュ)氏が監督・製作・出演した無声映画『アリラン』を忠実によみがえらせた。ストーリーは、ソウルでの学生時代、「3・1独立連動」に参加し、逮捕、拷問を受けた羅監督自身の半生を反映する、といわれる。 植民地統治下での公開時、民族の誇りや抵抗を託すような映像表現に民衆は「マンセー(万歳)」と叫び、それぞれの悲運と重ね合わせ、涙ながらに「アリラン」を歌ったと伝えられる。 オリジナルの『アリラン』は、韓国、北朝鮮ともに朝鮮戦争などでフィルムは焼失。「幻の傑作」といわれ、発掘が待望され続ける。リメーク版は リメーク版「アリラン」は羅監督の生誕100周年を機に制作された。 2003年、ソウルと平壌で同時上映。「朝鮮民族の魂のうた「アリラン」を通じた統一への願いが反映されている」と同会代表の李哲(イチョル)さん=生野区=は言う。 李さんは、ソウル留学中の1975年末、スパイ容疑をかけられ突然、逮捕。死刑宣告までされた。1988年10月の釈放まで、約13年間に及ぶ獄中生活や拷問を体験する。 1979年8月15日の朝。独房にいると呼び出された。「どこへ連れていくんやろうか」。真っすぐの通路を引かれながら、「しっかりせぇ。見苦しいところ見せたらあかん。へたばらずに歩くんや」と心に言い聞かせた。 「左へ曲がれば死刑執行場所の独房……。ついに来たな」「光復節や。こんな日に悪いことになるはずないやないか。いや長期囚、死刑囚には無関係や」。自問自答をくり返す。右へ折れた。「わざとじらして執行しようとしてるんやないか」。 教務官から声がかかった。「おめでとう。今日、減刑が決まった」。長い時間、止めていたようだった息を吐き出した。恩赦で死刑から無期刑への減刑だった。1981年にさらに減刑、その後、1988年に釈放までは7年の歳月を費やした。妻もほう助の疑いをかけられ、3年6ヵ月も拘束を受けた。 「無実の罪で過酷な獄中生活を送った仲間の中には、『アリラン』の主人公のように、今も後遺症で肉体的、精神的に苦しむ人がいる。恨みを抱きながら人もいる。民族の悲しみや、やるせなささまざまな時代とも重なる作品」と李さんは話す。 柳英数(ユヨンス)さん、金英姫(キムヨンヒ)さん夫妻は全羅道(チョルラド)の味を中心とした韓国料理店「エット」と「セント」を営む。『アリラン』上映を応援する同会メンバーだ。2人の最初の出会いは、政治犯として拘束された獄中だった。 柳さんは、釜山留学中の1977年春、「国家保安法」違反容疑で逮捕、死刑囚となった。ソウル拘置所から移送された光州刑務所では1980年5月、光州事件に遭遇した。 柳さん自身の拷問もすさまじかった。あおむけで顔にタオルを置かれ、やかんで水を落とされ続け、窒息寸前だった。地下室での電気拷問は35日間も続き、「全身がちぎれるようだった。」。1984年に釈放。不告知容疑で3年4ヵ月、拘留された金さんを翌月、捜し出し、結婚した。 柳さんは「右往左往してきた民族のひき裂かれた思いは、消えるはずはない。平和、統一への願いはプレない」と話す。2人は平和を願い、不当に自由を奪われた体験と未来志向の思いを共有する。店名の「エット」は「懐かしい思い出の場所」、「セント」は「泉わきいずる場所」を意味する。 上映当日には、「韓日友情年」に合わせて、「韓日友情のチャンチ(宴)組織委員会」から、来場の中学生以上の先着1500人に「サムゲタン」1パックを進呈する。 ■上映時間・場所■ 中央区北浜東のエル・おおさかのエル・シアターで。午前11時、午後3時、午後6時の3回上映。全席自由1,500円、65歳以上1,000円、高校生500円。問い合わせは、「映画『アリラン』上映実行委員会・大阪」(06・6352・2767)まで。 ■参加協力券は、「セント」(淀川区宮原5、06・6397・8889)でも販売。最寄り駅はJR新大阪駅。営業時間は、ランチタイム(午前11時半~午後2時)、韓国洒幕タイム(午後5時~午後11時半) |
声 明 書 「国家保安法」を一日も早く廃止せよ! 今、韓国では「国家保安法」の廃止を求める声が国民のあいだに広く沸き上がっている。 盧ムヒョン大統領も去る9月5日、「国家保安法」は「韓国社会の恥ずべき歴史の一部であり、独裁時代の遺物は博物館に送るべきだ」と述べ、この悪法を廃止する強い意思を表明した。私たち在日韓国良心囚同友会は7、80年に代祖国韓国に渡り、当時の軍事独裁政権によって拘束された「国家保安法」の直接的な被害者として、大統領のこの言葉を全的に支持し、「国家保安法」の即時廃止を強く訴える。 周知のように韓国歴代の独裁政権は1948年の制定以来、一貫して、この悪法を国家安保ならぬ政権維持のための道具として独裁政治に反対する人びとを弾圧し、民主主義と南北和解・統一の声を踏みにじってきた。「国家保安法」は南北を分け隔てることなく、共に同じ祖国と見る在日同胞青年学生たちを「北のスパイ」にでっち上げ、私たちの平和的祖国統一の思いを「北への鼓舞讃揚」と断罪した。国と民族を愛する在日青年学生たちは「国家保安法」によって過酷な拷問を受け、十数年におよぶ獄中生活を強いられ、私たちの家族と韓国国内の親戚は日々の生活まで監視され、妨害されてきた。 在日同胞良心囚たちの中には、今現在も拷問と過酷な獄中生活の後遺症のため肉体的、精神的に苦しんでいる人がおり、晴らされない恨みを抱いてこの世を去った人もいる。 しかし大きな犠牲を払いつつ前進してきた韓国民衆はついには軍事独裁政権に終止符を打ち、金大中政権と盧ムヒョン政権の登場、「開かれたウリ党」と「民主労動党」の大躍進まで実現するにいたり、2000年6月の南北首脳会談と各種の相互往来を実現し、オリンピックでの南北単一チームの構想まで実現視している。今や南北和解の動きはあらゆる分野に目ざましいものがあり、冷戦時代に制定され、北の脅威を口実に民主勢力を弾圧してきた「国家保安法」はすでに誰の目にも明らかに時代錯誤的なものとなっている。 我々は歴代の政権が存続させてきたこの悪法を盧大統領自ら廃止すべきだとしたことに拍手を送るとともに、新たに召集された17代国会も国民の切実な願いが何であるかを認識して、この悪法を一日も早く廃止するよう求めるものである。 ■ 「国家保安法」を一日も早く廃止せよ! ■ 韓国政府は在日同胞良心囚の名誉を回復し、国家次元の賠償をせよ! 2004年9月28日
在日韓国良心囚同友会 |
日頃より「在日韓国良心囚同友会」の活動に多大なご協力を頂き、誠にありがとうございます。 本日は皆様に緊急なご案内を申し上げます。 皆様方も新聞、TVなどを通してご存知のことと思いますが、4月22日午後2時15分、中国国境に近い北朝鮮の竜川の鉄道駅で列車の脱線、衝突による大爆発事故が起こり、大きな被害が出ました。 北朝鮮当局の発表によると、現在のところ160名以上が死亡、1300名が負傷。負傷者のなかの約300名は生命が極めて危険な状態にあり、小学校の児童たちがかなり多いそうです。竜川駅近くの竜川小学校は授業が終わったばかりで、直後の爆発により建物の天井が崩れ、その下敷きになった模様です。民間家屋は全壊1850戸を含む8100世帯が破壊、公共施設129ヵ所も壊れました。韓国の報道機関は1トン爆弾が一度に100個爆発したほどの威力だったと伝えています。 爆発現場には深さ15メートルもの巨大な穴が生じ、その半径2キロメートル以内の地域は被害が深刻だとしています。写真で見る竜川の市街地は一面廃墟と化して、さながら原爆投下後の広島・長崎のようです。 現地に派遣された国際合同調査団は、被害の深刻さと極端な医薬品不足を全世界に訴えています。全身に火傷を負い、失明し、喉や肺までも焼けている生存者と、住居を失った住民に対する緊急な支援が要求されています。医薬品、食糧、飲料水、毛布、仮設住宅、すべてが絶対的に不足し、治療すれば助かる幼い生命がなすすべもないまま死んでいっています。27日も「一つの病院で15名の子供が医薬品不足のために死んだ」と報道されました。 眼帯を付けただけの状態で、簡易ベッドの上で苦しんでいる子供たちの姿はあまりにも痛々しく、私たちの胸をえぐります。 韓国、中国、ロシア、EU、米国、日本、オーストラリアの7ヵ国は人道支援を表明して、即時援助に動きはじめました。中国からは救援物資を積んだトラックが陸路搬入を開始し、韓国では与・野党、経済界、民間団体、メディア各局が全社会的、全同胞的に募金・援助活動に入りました。小・中学校の児童たちも次々と援助金を集めています。 カトリック教会の国際カリタスからカリタス・ジャパンへの援助要請も届いています。 このような緊急な事態のなかで、私たちは皆様に訴えます。事は急を要します。小額でも結構です。自己責任を問わない良識ある人がいることを見せて下さい。どうか今すぐお近くの郵便局に行かれて、この緊急援助に是非参加して下さるようお願い致します。 皆様の誠金は“カリタス・ジャパン”を通じて、必ず竜川の負傷者の元に届けます。 祈りのうちに。 2004.4.29 在日韓国良心囚同友会代表 李 哲 拝
北朝鮮住民に愛と食糧を! 緊急キャンペーン委員会(事務局 在日韓国良心囚同友会)
=皆様に食糧支援を訴えます= 皆様もよくご存じのように、北朝鮮では数年来、深刻な食糧不足が続いております。私たちは今まで何度か皆様に北朝鮮住民への食糧支援をお願いしてきましたが、今年ももう一度、北の子供たちに温かい愛の手をさしのべて頂くよう、お願い致す次第です。 アメリカは対アフガン戦争がほぼ決着するや、今度は北朝鮮などを「悪の枢軸」と名指し(1月29日)、矛先を北に向けました。私たちが以前から心配していたことがにわかに現実のものとなりつつあります。ブッシュ大統領は先日の訪韓の際、市民・民衆運動など600団体の猛烈な抗議を受け、さすがに「戦争の意図はない」と改めざるを得ませんでしたが、それでもアメリカ政府の本心のありどころは明らかです。 このような流れの中で、北の住民に対する食糧支援は今後ますます難しくなると思われます。世界のNGOからの支援も2、3年前から急激に減り、今はほとんど止まっていますし、カトリック教会傘下のカリタス・ジャパンも今年はついに財政が底をつき、今秋に予定している第16回目を最後に食糧支援を中止せざるを得なくなったそうです。 国連の世界食糧計画(WFP)は4月10日、「加盟国からの拠出不足のため、今年は北朝鮮で640万人が深刻な食糧危機に陥る」と警告し、「年内に36万8千トンの追加支援がなければ、今年の半ばから女性、高齢者、子供らが危機に直面する」と指摘しました。(4月11日付日経新聞)。 私たちは今まで皆様から寄せて頂いた真心を食糧に替え、カリタス・ジャパンの支援の一部として送ってきましたが、もしかすると今回の訴えが最後のものになるかも知れません。 しかし私たちは、一人でも多くの子供の生命を助けるためにこれからも食糧支援の灯火を消すわけにはいきません。WFPの平壌駐在員だったエリック・ガートナー氏が一昨年の11月、「北の子供のこの瞳がある限り、食糧支援は続けていく」と言っておられた言葉が思い出されます。 不景気の最中、皆様も色々大変でしょうが、どうか北の子供たちに一食のお昼代を送って下さるよう、よろしくお願い致します。 2002年5月 北朝鮮住民に愛と食糧を! 緊急キャンペーン委員会(事務局 在日韓国良心囚同友会)
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